【SDGS15:陸の豊かさも守ろう】指導アイディア
対象:小学校高学年
執筆/山口日出夏
(環境政策学博士 環境教育NPO・Blueggs Environmental Education代表 『小5 算数・社会・理科でSDGsがわかる!考える力をきたえるワーク』著者)
編集委員/岡本健
(公益財団法人)海外子女教育振興財団(JOES)教育アドバイザー 大阪府公立小学校・オハイオ州コロンバス補習授業校元校長)
目次
我が国は豊かな生物相を有し、既知の生物種数は9万種以上、分類されていないものも含めると30万種を超えると推定されており、その数はG7の中でも第2位の豊かさである。しかし国内の3700種以上もの生物が絶滅の危機に瀕しており、現在までに既に約50種の動物と約60種の植物種が絶滅してしまった。生物多様性を守るために、希少野生動植物の保護活動が行われているが、原因も多種多様で、一旦崩れてしまったバランスの修復に困難を極めている。
1.我が国の生物種の多様性や希少野生動植物が直面している問題について理解する (知識・技能)
2.社会の課題を読み解き、実践的に考える力を身につけられるようにする (思考・判断・表現)
3.野生生物の保護や人と環境にやさしい社会の構築について、自分なりの考えを持てるようにする(主体的に学習に取り組む態度)
【関連している算数と社会科の単元】
算数:平均(小5)
社会科:生活と環境(小5)
2時間用
1)プリント(『算数•社会•理科でSDGsがわかる!考える力をきたえるワーク』38ページ)
【プリント版】
下の印刷用のアイコンを押すとPDFが表示されます。ご自由に印刷してご利用いただけます
タブレットでの学習や、教室でモニターに映すのに適したフォーマットになっています。
<こちら>よりご利用ください
2)動画
【パート1】
【パート2】
2024年2月10日に、この展開案を活用した「絶滅の心配のある生物の保護について考えてみよう」の授業が、5年生を対象に行われました。授業の様子を動画で紹介します。
【児童による感想】
わたしはSDGsの授業をうけて、日本には、ぜつめつしそうないきものがおり、わたしたちはそのかんきょうをまもらないといけないなと思いました。また、しょうらいわたしが、とらの毛や、どう物のかわをつかったり、かってはいけないどう物をかわないようきをつけたいです。
ぜつめつの生物のために私たちができることについてかんがえ、そのなかでもわたしはいちばんしなきゃいけないことがあります。それは「ペットをかうとき本当にかっていいのか」ということがいちばんやらなきゃいけないかなとおもいました。このじゅぎょうでいろいろなことをまなべてとてもよかったなとおもいました。
私は絶めつしそうな動物たちをいなくならないようにゴミをいろいろな場所にすてないようにしたいです。この動物はかっていいのかちゃんとしらべることをしたいです。
日本にはたくさんのぜつめつきぐしゅがいて、わたしたちにもできることがあるんだなと思いました。その中でわたしがこれからもしていきたいことは、ポイすてなどをこれからもしないようにしようと思いました。
【指導者に対するアンケートと回答】
1. 最初、SDGsの授業をすることについてどんなことを感じていましたか?
SDGsについて、テレビなどメディアでも多く取り上げられるようになり、学習の需要と必要性を感じていたため、講師として児童とSGDsを学ぶ機会を得られてとても嬉しく思いました。また、その中でも生物多様性は、詳しく知らない分野であったため、個人としてもとても勉強になりました。
2. この展開案についてどう思いましたか?
展開案は、児童への問いかけや板書案、プリントの配布などとても細かく記述してあり、初めて行う内容でもスムーズに授業を行うことができました。動画を見せる際にも、「どのような問いへの回答を考えるべきか」を事前に共有できたため、児童は集中して動画を観て重要なポイントを掴むことができたと思います。
3. このSDGsの授業を行ったことについてなにか感想はありますか?
小学5年生ではちょうど社会の授業で世界自然遺産を学んでいた時期であり、児童は知識を増やしつつ自然に生物多様性に関心を持つことができたと思います。授業中は、動画をみたり、グラフの問題を解いたりする中で、積極的に手を上げる姿がとても印象的でした。誰か1人だけではなく、児童全員が活躍できた思い出深いクラスとなりました。
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授業の展開案はこのワークを元に作成されています











牛山泉名誉教授(日本の風力発電の父/足利大学前理事・名誉教授)
この「算数・社会・理科でSDGsがわかる!考える力をきたえるワーク」は、皆さんの身の回りの社会の様々な問題を算数や社会あるいは理科の力を借りてわかり易く整理し、皆さんの考える力を引きだしてくれるように工夫されています。どれも最新のトピックスで私も「そうか、知らなかったな」とか「なるほど、そうなのか」と思わされ、クイズ感覚で納得すると同時に新たな好奇心も掻き立てられてきました。
岡本 健先生(海外子女教育振興財団 教育アドバイザー/米オハイオ州コロンバス補習授業校 元校長)
ワークに取り組むと、生活を見つめ直し、自分に出来ることを考える行動化に繋がることが期待できます。例えば、地球温暖化は、異常気象、電力逼迫、農作物の不作等、ニュースで見聞きする事をワークの問題を解きながら、数値を導き出したり、表やグラフを読み取ったりして実感を伴った、より切実な自分事として認識されます。社会・世界と関わる一歩となることが、このワークの価値であり、魅力です。
(大阪府内の小学校教諭)
すべての問題に、指導ガイドと解説動画が用意されていて、教職経験の浅い教員にもベテラン教員にもお勧めです。指導ガイドには、個々の教科のねらい、SDGsや教科横断の目標が書かれ、授業形式で問題に取り組むことができ、補足の説明や参考資料は、学習集団の知的興味をより高めながら、学習のゴールに到達できるようになっています。解説動画は、学校での一斉指導や、宿題、オンライン学習に活用できます。多彩な学習形態&多様な学習活動を効率よく展開できる教材です。
(神奈川県内の小学校教諭)
問題は見開き1ページになっていて、何をどれだけやればいいか子どもも教師も見通しをもちやすい。そして、すべて今日的な教育課題が取り上げられ、次代を担う子どもたちには不可欠なテーマばかりです。また、答えを導き出すのに四則計算の力だけでなく、問題文と様々な表やグラフなどの資料を読み解く力が必要です。全国学力・学習状況調査でも指摘されている資料活用能力が身につき、学力の三要素が育まれることが期待できます。

算数、理科、社会とSDGsを教科横断的な観点から学習できる教材になっており、日本の自然環境、工業生産、環境問題について分かりやすく学習できます。充実した解説と指導ガイドがあり、教師も子どもたちも使いやすい教材になっています。練習問題では、データや図から読み取る問題があり、子どもたちの計算力、資料を読み取る力を育むことができます。単元ごとに解説動画がついており、興味のある単元をご家庭でも学習できるので、子どもたちの主体的な学習にも期待できます。
学校や図書館でのご利用を考えている方はぜひご連絡ください。献本いたします。


























