SDGsっていったいなに?【動画】

SDGsっていったいなに?

【導入】クイズと回答(最初〜1’31”)

1. SDGsってなに?〜どうやってできたの?(1’31″〜6’09”)

1989年に冷戦が終結し、米ソの二極構造が崩れたことで1990年代は「血みどろの激動の10年」と呼ばれる、紛争が頻発した時代になりました。1991年の湾岸戦争を皮切りに、ソマリア、カンボジア、ボスニアヘルツェゴビナ、ルアンダ、東ティモール、コソボなどの多くの地で内戦が勃発しました。これらの紛争は多くの人命を奪い、大量の難民を生み出しました。

こうしたことを受け、人道支援と開発支援をどうつなげていくかが国際社会での大きなテーマとなっていた流れの中で、2000年に、途上国での貧困削減などを目標としたMDGs(ミレニアム開発目標)という国際目標がつくられました。MDGsの数々の国際的な取組によって、2015年(MDGsの達成期限年)までには極度の貧困に暮らす人々は19億人から8億人に減少し、初等教育就学率も83%から91%までに改善することに成功しました。

しかし同時に、格差問題、社会・経済・政治的に置き去りにされた人たちの存在や先進国での社会問題、地球環境問題などが浮き彫りになり、そうした問題が全てつながっていることも認識されます。それを受け、MDGsでやり残した宿題を引き継ぐだけでなく、平和・開発・人権・地球環境分野でのアジェンダを全てつなげ、地球上の誰1人も取り残さない、もっと持続可能で多様性と包摂性のある目標を求めて、2015年にSDGs(持続可能な開発目標)がつくられました。

SDGsは「世代を超えて(present and future generations) 全ての人が(no one will be left behind) 自分らしく(in larger freedom) よく生きられる(well-being) 世界」をつくるために、2030年までになっていたい世界の姿を「17の目標」にまとめて描いています。

参考文献:「SDGs思考」田瀬和夫著

2. 日本のSDGsの達成度はどれくらい?(6’09″〜8’00”)

Sustainable Development Report 2022によると、2022年の日本のSDGsの達成度は世界163か国中19位でした。絶対的貧困率や飢餓に苦しむ人の割合が低いこと、妊産婦や乳児/子供の死亡率、病気や交通事故による死亡率が低いこと、教育が行き届いていること、上下水道・ガス・電気・インターネット・公共交通機関などの生活インフラが整っていること、森林が保護されていること、殺人、児童労働が少なく、司法制度が利用できて、安全に平和に暮らせることなどは、SDGsの面において評価の高いところでした。

反対に評価の低いところは、相対的貧困率(15.7%)が高いこと、二酸化炭素排出量が多いこと、廃家電が多いこと、海の汚染度が高いこと、乱獲されている魚介類が守られていないこと、絶滅の危機にある生物の生存率が低いこと、男女間の賃金格差が大きいこと、女性国会議員の少ないこと、廃プラの輸出量が多いことなどが挙げられています(Sustainable Development Report 2022)。


日本のPerformance(英語)はここから見られます

【おまけ】SDGsとどう関係してるの?(8’01″〜最後)

最後の「おまけ」の部分では、それぞれの取組がSDGsの何番目の目標と関係しているかを解説しています。