わたしたちの生活と水産業

【解説動画1】(7’51”)

練習問題A サンマ漁と日本の水産業  クイズ SDGs14などの解説が収録されています


【解説動画2】(3’13“)

考える力を伸ばそうコーナー 日本の食文化と絶滅危惧種ウナギなどの解説が収録されています

【SDGsを考えよう 解説動画】(10’24”)

シリーズ1:「このままだと国産の魚を使って作れなく食べ物って?」

【導入】クイズと回答(最初〜2’04”)

  1. 魚はたくさんとれているの?(2’04″〜6’05”)
  2. 魚をめぐる問題(6’05″〜7’59”)
  3. 国の取り組み(7’59″〜8’37”)
  4. 私たちにできること(8’37″〜10’24”)

【おまけ】魚の食育コーナー(10’24″〜最後)

関連SDGs

1970年代や1980年代のころは、日本の漁獲量は世界一でした。しかし1990年代から漁獲量が減り、現在は世界第8位へと下がりました。200海里水域制限による遠洋漁業の生産低減、漁場の環境悪化、そして過剰漁獲による資源量の減少によって日本の漁場での魚介類の漁獲量が減ってしまったことが大きな理由です。それによってこの50年間で、水産物の食料自給率(食用魚介類重量ベース)が100%からおよそ60%へと下がり、かわりに輸出が0%からおよそ40%と増えました(水産庁)。

現在、世界一位の漁獲量を誇るのは中国であり、日本も水産物の輸入の約20%を中国から輸入しており、マグロやカツオ類、イカ、ウナギなどの多くを中国に頼っています(水産庁)。ウナギの依存度は特に高く、輸入活ウナギ(生きたウナギ)の80%は中国から、そして輸入ウナギ調整品(蒲焼などに加工されたウナギ)のほぼ全ては中国から輸入しています(東京関税)。国内の漁場内で漁獲量が減っている魚の種は数多くあり、例えばカツオの漁獲量はこの30年間で60%、アジやサバは50%と半分にまで減っています。他に漁獲量が激減している魚介類にマグロ、サケ・マス、イワシ、ヒラメ・カレイ、イカ、サンマなどがあり、それぞれこの30年間で漁獲量は40%(マグロ)、30%(サケ・マス)、20%(イワシ、ヒラメ・カレイ)、15%(イカ)、12%(サンマ)と減少しています(水産庁)。また、金目鯛、マチ類、イカナゴ、タチウオ、トラフグなどの資源量がとても少なくなっているという調査が出ています(水産庁)。ニホンウナギも2013年より環境省によって絶滅危惧種に指定されました。

日本は1996年に、水産資源の管理を義務付けた国連海洋法条約を批准し、これに基づき翌年に漁獲可能量を設定するTAC法(Total allowable catch:海洋生物資源の保存及び管理に関する法律)を制定しました。採捕数量と消費量が多く、国民生活上又は漁業上重要な魚種、そして周辺海域で外国漁船による漁獲が行われている8種(サンマ、スケトウダラ、マアジ、マイワシ、サバ、スルメイカ、ズワイガニ、クロマグロ)の魚種の漁獲管理が行われています。

また近年では、過剰漁獲を防ぎ、海の資源を守るための「海のエコラベル」が注目されています。

MSCやascの「海のエコラベル」が付いた水産物は、持続可能な漁業で獲られ、水産資源や環境に配慮しているサステイナブルな水産物として認められています*。

*MSC海のエコラベルは天然の水産物を対象に国際NPOのMSC (Marine Stewardship Council(イギリス)(ホームページ英語日本語)から認証を受けた水産物、asc海のエコラベルは養殖の水産物を対象にASC(Aquaculture Stewardship Council(オランダ)(英語)から認証を受けた水産物になっています

国連食糧農業機関(FAO)の調査によると、世界の35%の魚が過剰漁獲されており、持続可能な水準を超えて漁獲されているそうです。海のエコラベルのついた水産品を購入することで、持続可能な水準を超えて漁獲されている魚と知らずに食すことを防ぐことができます。また海のエコラベルのついた水産品を積極的に購入することで、サステイナブルな水産品への需要を高めることにつながり、過剰漁獲を減らし海の豊かさを守ろうとしている企業や団体をサポートすることができ、結果としてSDGsの達成に貢献することができます。

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練習問題や指導ガイドで参考にした参考資料にアクセスできます。もっと知りたい、調べてみたい分野の自主学習などに利用できます

■ 練習問題

水産庁:水産庁.「令和2年度国際漁業資源の現況ーサンマ」.

FAO:Food and Agriculture Organization of the United Nations. The State of the World Fisheries and Aquaculture 2020.

■ 指導ガイド

(練習問題A)

水産庁:農林水産省水産庁,「令和2年度国際漁業資源の現況ーサンマ」.

(練習問題B)

農林水産省(B-3):農林水産省水産,令和3年度水産白書「第1部第1章 我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き(1)水産物需給の動向図表1−2食用魚介類の自給率の推移」.

農林水産省(B-4):農林水産省,「日本が輸入(ゆにゅう)しているおもな水産物の輸入量についておしえてください。」.

東京税関:東京税関,2022.「特集うなぎの輸入」.

■ 考える力を伸ばそうコーナー

「ウナギをめぐる状況と対策について」(水産省)

「シリーズ:ウナギをめぐって」WWFJapan

「日本の食文化 ウナギをめぐるいま」(NHK)